第74章 誰のせい
よりにもよって赤井さんの名前を出したのはやっぱりダメだっただろうか。と、頭ではわかってはいても一旦口から出たものは戻せない。
二人とも頭に血が昇ってる状態だ。
「あ、赤井だと!?赤井の方が…!?俺より!?」
「そ、そだよ…!とにかく、私は今回のことは悪くない!」
手首を掴まれ引き寄せられた。
いつもより力が強い。
「…タバコ。」
「え?」
「タバコの匂いがする。そんな,匂いがうつるくらい近くにいたのか。」
赤井さんの切ない顔を思い出してしまった。
別にやましいことはしていない。
「う、うるせーんだよ!金髪クソやろーが!」
「急に総長に戻るな!なんだ、クソ野郎って!」
「あと……えーーっと……あぁ!悪口思いつかない!ばーかばーか!イケメン!」
「なんの悪口にもなってないだろ!あと、取り消せ!赤井の方が優しいなんて有り得ない!」
「やだね!もう!かえる!」
「だめだ!取り消すまで帰さない!」
「しつけぇんだよ!」
「し、しつこい!?あ、まて!」
掴まれていた手首を振り払ってわたしは走って逃げた。