第68章 やっと
警視庁に到着し、荷物をまとめるとすぐ携帯がなった。
安室さんからメールだった。
『裏の駐車場。』
たったそれだけ。
送ってくれるってことだろう。きっと安室さんも疲れてるのに。
荷物を抱え、言われた場所に向かうと白い彼の車が停まっていた。
「お待たせしました。」
助手席に乗り込むと、安室さんはふわりと笑ってくれた。
「お疲れ様。行こうか。」
「はい。…安室さんも疲れてるのに、すみません。」
「これくらいどうってことない。ところで…。」
「はい。」
「僕の家でよかった?」
「…えっ?」
「約束してたご褒美は…早めの方がいいんじゃないか?」
「え…!?あっ,別に今ここでもいいですけど!」
にやにやと笑う安室さんの横顔を見つめた。
ここでちゅっと軽くキスするんでもう充分だ。
「車でシタいのか?…うーん、それもいいが。僕としては布団の上の方がいいかな。」
したい!?
違う!私はすこーしちゅっとして、まぁすこーしぎゅってして貰えたらそれだけで最高のご褒美なのだ!
「…ご褒美の解釈違い!安室さんほら疲れてるから!」
「…そんなに疲れてる?だめ?今日はめぐみをとことん甘やかしたいんだが。ほら、ご褒美に。」
「う…わぁ……」
声にならない声が口から漏れて、安室さんはふふっと笑った。
「よし決定。」
そう言って、アクセルをぐっと踏み込んだ。