第71章 リヴァイの休日
「………手中にはないですけど、
料理人が回し読みしてたのを、
読ませてもらいました……」
リヴァイは大きくため息を吐くと、
「あれは事実と異なる。
そう漫画にも書いてあったんだろ?」
そう言ってあからさまに
嫌そうな表情を浮かべた。
「……書いてありましたけど、
絵も上手いし、描写があまりにリアルで……
男の人同士なのに、そんな嫌な感じも
しなかったというか……
いやらしいというより、綺麗でしたし……」
エマは口早に感想を述べ、
「お前…そんなにじっくり読んだのか……?」
と、リヴァイは
呆気にとられたような顔で、ため息を吐いた。