第70章 結婚式後は……
「……そうですね。
かなり優しいですよ。」
エマが小さく笑いながら
リヴァイに視線を向けると
「だが、優しくするのはお前にだけだ。」
リヴァイはエマの頬を手の甲で
そっと撫で、少し頬を緩めた。
「そうしてくれるとありがたいです。」
エマは少し冗談めかした口調で言う。
「だからお前も、やたらと他の男に
気を持たすような真似をするんじゃねぇぞ。」
「……私、そんなに色んな人に
ちょっかい出してますかね?」
「お前は無意識の内に
男を誘惑するところがあるからな……
そのせいで俺がこんなに」
リヴァイはそう言いかけたところで、
言葉を止めた。