第70章 結婚式後は……
「おい、お前がそれを言うのはどうなんだ?」
ナイルが腕を掴まれたまま、
エルヴィンを注視すると
「まぁそれもそうだが、
お前がエマに触れるのを
許可することはできねぇな。」
リヴァイはナイルに詰め寄り、
眉間の皺を一層濃くした。
「もしかしてお前、あの食事の時のことを
リヴァイにも話したのか……?」
「ん?お前が酔った勢いで
エマに襲い掛かり、首筋に印まで」
エルヴィンが少し声を張って
そこまで言ったところで、
ナイルは勢いよくエルヴィンの口を塞ぐ。
「なっ、なにこんな所で」
「ほう……ナイル。
お前とは相性が合わねぇとは
常日頃から感じていたが、
どうやらそれだけじゃないようだな……」
リヴァイの冷淡な口調に、
ナイルだけでなく、横に居たジャンも
身体を小さく震わせた。