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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第9章 活力の部屋、希望の人、



エマの問いかけに
エルヴィンは少し黙考すると、

「最初は君を落ち着かせようと思って
ここに連れてきたが、
君とここで話していたら気が変わった。
もし君が平静を保てないままいたとしたら、
このまま君を抱いて、
自分の元に引き戻そうかと。」

そう言って悪戯っぽく笑う。


「考えが180度
変わってるじゃないですか……」

エマはエルヴィンに釣られて、頬を緩めた。



「残念だが、君がこうして
冷静になってしまったから、
ここで君を抱くことは諦めるよ……」

エルヴィンはわざとらしく肩を竦めて見せる。


「私も残念ですが、それをしてしまったら
逆にリヴァイさんから責められる立場に
なってしまうので我慢します。」

エマも冗談めかしてそう言うと、

「仕方ないな。
次の機会を待つとするか。」

エルヴィンはエマの頭を
くしゃくしゃと撫でた。



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