第9章 活力の部屋、希望の人、
「……これ、既にリヴァイさんと
同罪な気がするんですけど……」
エマはエルヴィンから唇を離すと、
呟くように言う。
「そうかな。これは私が迫って
勝手にしたことだろう?
リヴァイは自らしていたじゃないか。」
エルヴィンのその言葉を聞き、
エマはその時のことを思い出し
表情を曇らせた。
「君にそんな表情をさせるリヴァイが
腹立たしいよ……」
エルヴィンはエマの頬に
そっと手を添える。
「エマ。私の元に戻ってこないか?」
「……エルヴィンさん、
ここに帰って来た時と
言ってることが全然違いますよ?」
エマの困惑しつつも冷静な突っ込みに
エルヴィンは少し頬を緩めると
「仕方ないだろう。
君と一緒に居ると、
理性が保てなくなるんだよ。」
そう言って再びエマに唇を重ねた。