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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第57章 贅沢な相談役




「………すみません。
何でこんなことエルヴィンさんに
相談してるんでしょうね………」

突然我に返ったエマは
恥ずかしくなり、エルヴィンの胸に顔を埋める。


「確かに。振った相手に
そんな相談をするべきではないな。」

エルヴィンは思わず吹き出した。


エマはチラッと
エルヴィンの顔を盗み見ると、

「笑いごとでもないですけどね……
本当に、申し訳ないです。」

そう言って、胸の中で頭を下げた。


「いや。いいんだ。
君が色々素直に話してくれることは
嬉しいからね。」

エルヴィンはエマの頭を
ポンポンと叩く。



「……それに、何故だか
少し吹っ切れた気がするよ。
………こうして、
君の相談を受ける役も悪くない。」



エルヴィンはエマを
少し離して目を見つめ、

「これからも
私に何でも相談してくれるか?」

と、優しい表情で問いかけた。

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