第56章 ●最後の関係
「ぅあ、っ……も、ちょ、
やっぱりダメですっ、」
エマはエルヴィンの肩を
強く押してみるが
「それくらいでは私は倒れないよ。」
エルヴィンは少し笑いながら
エマの服を脱がし、
身体中に舌を滑らせていく。
エマの息はすぐに弾み、
身体は熱を帯び、力は自然と抜ける。
エルヴィンに目を向けると、
肌蹴たシャツの隙間から
逞しい胸筋が垣間見えて、
エマは思わず息を呑んだ。
「……私の身体は、
そんなに君の情欲を掻き立てるのか?」
熱の篭った視線を受け、
エルヴィンはエマの手を取ると
自分の胸に滑らす。
「い、いや、もう、なんか、
その身体、やっぱりいやらしすぎますっ……」
エマはかなりどもりながら、
エルヴィンから手を離そうとする。
「触りたい訳ではないのか。」
エルヴィンは服を完全に脱ぎ、
下着だけになると、
「それなら存分に見てくれたらいい。」
そう言ってエマに笑いかけた。