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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第55章 作戦の上の作戦



「でも、意外です。
エルヴィンさんがくれる花束って、
バラなイメージでした。」

エマはそう言いながら花束を見つめる。


花束の中には、
色とりどりの様々な種類の花が
バランスよく配置されていて
ずっと見ていても飽きがこない気がした。



「バラか。まぁ、そうだな。
今まで貴族女性に贈る分には、
選ぶのが面倒ではあるし、
それで済ませてきたが。」

「……いきなり腹黒い発言出ましたね。」

エマは思わず吹き出す。



「だが、これは君を想って
選んだ花だからな。
想いの無い花束ではないんだよ。」

エルヴィンはそう言って
エマに笑いかけた。


「花の種類も、色も、もちろん花言葉も、
全部君のことを考えながら選んだ。
自分でも女々しいとは思ったが
意外にも楽しかったよ。」

「……ありがとうございます。
すごく嬉しいです。」


エルヴィンは
エマの優しい笑顔を見ると、

「良かった。
選んだ甲斐があったよ。」

そう言ってエマの髪を撫でる。

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