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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第55章 作戦の上の作戦




しばらくして、エマは目を覚ます。


まだ開き切らない目を
擦りながら時計を見ると、もう深夜だった。



『かなり寝てたんだな……』

エマは視線を横に向けると、
エルヴィンはエマに背を向けて
眠っているようだった。


『……寝ることで逃げるのって、
やっぱり卑怯な気がする。』


寝ている自分に
エルヴィンが手を出すことはない。

これは確信していたことだった。


そして、それを確信していながら
エルヴィンが部屋を出た後、眠りについた。


そもそも、
エルヴィンが手を出す出さない以前に、
自分もエルヴィンに欲情しないとは限らない……



『……本当に、私のこの性欲は
一体どこから来るんだろうなぁ……』

エマは心ともなく、
大きなため息を吐いた。


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