第47章 薬の効能
「お前の部屋に入って何もしてねぇなんてな。」
若干疑いの目を向けるリヴァイに、
「さすがのリヴァイさんも疲れてたんですよ。
連日働き詰めでしたし……」
と、なるべく冷静に言うエマ。
リヴァイはエマの表情を注意深く見てから、
「お前が何か隠してることは確かだが、
それが何なのか話すつもりはねぇんだな?」
と、エマの顔を引き寄せた。
「何のことでしょう……?」
エマは表情を変えずに、
そう言いつつも、
『何で表情だけでそんなことを
読み取られるんだ?
私、そんなに顔に出てるの?』
と、頭の中では、かなり動揺していた。
「……まぁいい。
確かに久しぶりによく寝れた気がする。」
リヴァイはエマから手を離すと、
小さく息を吐いた。