第47章 薬の効能
「……これもいやらしい薬ですか?」
エマは訝しげな目で
瓶の中身に目を凝らす。
「いや、それは違うやつ!」
ハンジは興奮冷めやらぬ様子で、
再びエマの肩を掴んで揺らし、
「自白剤作ったんだよ!」
と、目を輝かせた。
「え、そんな危ない薬で、
誰を拷問する気なんですか?」
エマは思わず後ずさりをする。
「健康被害が出ないように
安全なものしか使ってないから大丈夫!」
ハンジはエマを落ち着かせるように、
出来るだけ穏やかな声で言おうと心がけるが
「でも、効き目は抜群なはずなんだよね……」
と、抑えきれず口元を緩ました。