• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第46章 油断と出来ない理由



「虫にでも刺されたんじゃないですかね。
きっと。」

「この寒い時期に?」

「……寒い時期でも、虫くらいいます。」


思わず小声になるエマを見ながら
エルヴィンは大きくため息を吐くと

「そんな嘘が私に通用すると思っているのか?」

そう言ってエマの肩を掴んだ。


「通用しないとは思いますけど、
こんなことでエルヴィンさんとナイル師団長の
関係が悪くなったら困るので、
言うつもりはありません。」

エマはハッキリとした口調で答えるが

「仕事とプライベートは別だ。
話しなさい。」

エルヴィンは端的に厳しい口調で言った。



「……プライベートでも
関係が悪くなったらダメじゃ」
「元々そんなにいい訳ではない。
いいから、話してくれ。」


自分の言葉に被せて発言する
辛辣な表情のエルヴィンを見て、
エマは小さくため息を吐くと

「……もう終わったことなので、
怒らないで下さいね……?」

そう言ってエルヴィンの顔を盗み見るが、
エルヴィンは厳しい表情のまま
返事をすることはなく、
エマは俯いた状態で、
先程の出来事を大まかに話した。


/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp