第45章 突然のお誘い
調査兵団の基地に着くと、
エマは食堂の隅で
来月の献立計画を練りながら、
ナイルとの食事をどうするか考えていた。
確かに、
今更ナイルの誘いを断るのも気が引ける。
だからと言って、ナイルと
二人きりで食事をすることを考えると
どうもしっくりこず、思わずため息が漏れた。
すると、
「エマ。また何か悩んでるな。」
そう言いながら、
エルヴィンが食堂に入ってきた。
「エルヴィンさん。
お仕事落ち着いたんですか?」
エマは顔を上げ、
エルヴィンに視線を向ける。
「ああ。やっと少し落ち着いてきたよ。
まぁ、まだやることはたくさんあるがな……」
エルヴィンは気の乗らない声を出しながら、
エマの横に座った。
「君が今、何で悩んでいるか当ててみようか?」
エルヴィンの突然の問いかけに
エマは少し驚くが
「分かるんですか?」
と、エルヴィンの顔を覗き込む。