第43章 ●マッサージ
「……何で?感じちゃうからやめたい?」
「……いや、そういう訳じゃ……」
エマは恥ずかしさで、
つい否定してしまうと、
「そう。ならいいだろ。」
と、ジャンは仰向けになったままの
エマの脇腹から胸の近くを
撫でるように優しく指圧する。
それと同時に、
エマの気持ちは一気に高揚した。
『これ、ダメなやつだ……
……このままだと流される。』
エマはそう思うと顔を横に向け、
「ジャン、ごめん……、
ほんと変な気分になるから」
正直にそう言いかけたところで、
優しく胸の下を揉まれ
「っ、あぁ、ん……!」
と、思わず声が漏れた。
「いいよ、変な気分になってくれて。」
ジャンはそう言いながら、
柔らかい手付きで胸を揉み始める。
「ぅっ……いや、ダメ、でしょっ……」
エマはジャンの腕を掴むが、
「何でダメなの?気持ちいいんだろ?」
と、ジャンは手を止めることなく、揉み続けた。
エマはジャンのいやらしい手付きに、
徐々に力が抜け
「……んっ、え、ほんとに、するつもり?」
と、思わず問いかける。
「何を?
マッサージしてるだけだけど。」
ジャンは悪戯に笑うと、背中に手を回し
器用にブラのホックを外した。