第43章 ●マッサージ
「うー、痛気持ちいいなぁ。」
エマはジャンに身体を預け、
マッサージを受ける。
「全身かなり凝ってるけど。
どうしたらこんなことになるわけ?」
ジャンは呆れたように言いながら、
ふくらはぎを揉み始めた。
「んぁ、……なんかこそばゆい、そこ。」
エマはそう言いながら、
少し身体を捩じらせる。
「そう?段々良くなるって。」
ジャンはふくらはぎから
足の付け根に手を滑らせ、ゆっくり押し揉んだ。
予想外の快感が身体に奔り、
「っ…はぁっ、ん……」
と、思わずいやらしい吐息が漏れ、
エマは咄嗟に口を塞ぐ。
「なに、ここ、気持ちいいの?」
ジャンは少し笑うと、
足の付け根を優しく揉みしだく。
ジャンの手付きは優しくも、どこか淫らで
『このまま続けられると、変な気分になる……』
そう思い、
「ジャン、もう大丈夫っ、」
と、エマは仰向けになり、
ジャンを制止した。