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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第37章 欲しい未来



「お前は馬鹿に真面目なんだよ……」

リヴァイの手に力が入る。


「別に俺は、お前が多少フラフラしたとしても、
最後は俺の元に戻って来るんだったら、
それでいいと思ってる。
それはお前と恋人になって
最初の調査後にも言っただろうが。」

「……すみません。」

謝るエマの目には、既に涙が浮かんでいた。



「謝んじゃねぇよ……
謝るくらいなら、俺の側にいろよ……」

初めて聞くリヴァイの
強く嘆願するような声を受け、
エマはリヴァイを強く抱きしめた。



「……こんな中途半端な気持ちで、
こんなに心が不安定な状態で、
リヴァイさんの側にはいられないです。」

「俺がそれでもいいって言ってんだろうが。」


リヴァイの言葉を聞き、
エマは思わず口を噤む。




「もうお前を手放したくねぇんだよ。」

リヴァイはそう言うと、
エマの目を見つめた。



「ここに居てくれ。」



リヴァイの一言は、強く、重く、
エマの心を乱す。

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