第37章 欲しい未来
「お前は馬鹿に真面目なんだよ……」
リヴァイの手に力が入る。
「別に俺は、お前が多少フラフラしたとしても、
最後は俺の元に戻って来るんだったら、
それでいいと思ってる。
それはお前と恋人になって
最初の調査後にも言っただろうが。」
「……すみません。」
謝るエマの目には、既に涙が浮かんでいた。
「謝んじゃねぇよ……
謝るくらいなら、俺の側にいろよ……」
初めて聞くリヴァイの
強く嘆願するような声を受け、
エマはリヴァイを強く抱きしめた。
「……こんな中途半端な気持ちで、
こんなに心が不安定な状態で、
リヴァイさんの側にはいられないです。」
「俺がそれでもいいって言ってんだろうが。」
リヴァイの言葉を聞き、
エマは思わず口を噤む。
「もうお前を手放したくねぇんだよ。」
リヴァイはそう言うと、
エマの目を見つめた。
「ここに居てくれ。」
リヴァイの一言は、強く、重く、
エマの心を乱す。