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自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第36章 自分の意思





次の日の昼前、エマが目を覚ますと、
既にエルヴィンは仕事に行った後で
部屋にはエルヴィンの匂いだけが、
微かに残っていた。



『ついに、全部言っちゃったな……』


エマはそう思いながら、
仰向けになり天井を見上げる。



エルヴィンに正直な気持ちを伝えたことを、
後悔はしていない。


だが、今の自分の気持ちを
リヴァイに伝えることで、
またリヴァイを深く
傷つけるかも知れないことが心苦しかった。

リヴァイの悲しそうな顔を、
もう見たくなかった。



……ただ、決断は決まっている。



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