• テキストサイズ

自由の翼を掴む話・2【進撃の巨人】

第32章 結婚予想図



「その頃から、
私は特に安定志向ではなくなっていたので……
クロルバ区の店にいる時は、
とにかく何事もなく、
平和に、平凡に生活できれば
それでいいと思っていたんですけどね。」


エルヴィンはエマの話を
興味深げに聞き入る。


「外の世界を見ると、
それが全てじゃないってことに気付かされて。
平凡で、平和な毎日もいいですけど、
たまには混乱することがあったり、
戸惑うことがあったり、
泣いたり、怒ったりする日々が
少しくらい続いてもいいなぁって。」


エマは頬杖をつき、エルヴィンを見た。



「と言うか、それがなければ、
平凡な日々のありがたさって
感じられなくなると思うんですよね。」

エルヴィンはエマの髪を撫でると、

「そうだな。同感だよ。」

そう言って優しい表情で笑った。

/ 613ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp