第26章 涙の意味
その頃、リヴァイの部屋では
部屋に訪れたエマがリヴァイの異変に
気付いたところだった。
「……リヴァイさん、明日のことで、
何か相談があるんじゃないんですか?」
エマはソファーに座ったまま黙り込むリヴァイに声をかける。
「……なんだ。噂でも聞いたのか?」
「噂……も聞きましたけど、
そんなあからさまに憂鬱そうな顔してたら
さすがに何かあるんだろうな、
と思わずにはいられないですよ。」
「……そうか。」
リヴァイはそれだけ言うと、再び口を噤む。
エマはリヴァイの横に腰かけると
「リヴァイさん。私は大丈夫ですから。
リヴァイさんの思う通りにして下さい。」
そう言ってリヴァイに微笑みかけた。