第22章 相変わらずの目撃者
「エマさん、大丈夫だったかなぁ。」
その頃、
ジャンはエマの体調を心配して、
ハンジの部屋に向かっていた。
『あの栄養ドリンクは結構効くから、
少しは回復してたらいいけど……』
ジャンはそんなことを考えながら、
廊下を歩いていたが、
ある部屋の前で立ち止まる。
その部屋は確か空き部屋だと
聞いたことがあったが、
部屋の中から、少し声が漏れていた。
『……誰かいるのか?』
ジャンは部屋に近付き、聞き耳を立てると
部屋の中からは明らかに情事をしている
最中の声が聞こえる。