第20章 栄養ドリンクの秘密
空き部屋に着くなり、
エマは息を弾ませ、エルヴィンを見る。
そして、
「エルヴィンさん、もう限界です……」
そう言うと、
エルヴィンの手を強く引き寄せた。
理性が崩壊する音がする。
これ以上は、もう無理だ。
部屋まで耐えられるはずがない。
「……エマ?」
エルヴィンはエマの
火照った身体に慎重に触れる。
「はぁ…、んっ……
すいません、こんなこと頼むの、
ほんっと、どうかしてると思うんですけど……」
エルヴィンはその言葉の意味を察し、
「……いや。私は大丈夫だが、
本当に私でもいいのか?」
と、エマの腰にゆっくり手を回した。
「今こんなこと、頼める人、
エルヴィンさんしか……いないです……」
エマはそう言うと、
エルヴィンの首に手を回した。