第9章 最高で最悪な一年
ハロウィンはスクランブルで大体事件が起こる。
俺たち機動隊は危険物の見回り
櫻たち公安は現場の監視、全体への指揮
会えるわけがねぇ。
渋谷に着くと昼間だってのに既に人で溢れている。
【全体に連絡する。現時刻をもって公安部松田が指揮します】
櫻の声が聞こえる。
昼間は何の問題もなく、夕方からが本番だな。
【こちら本部、松田。交差点中央で危険物発見とのこと。すでに7班警官が向かってるが機動隊爆発物処理班は危険物の確認を頼む。爆発物の場合至急解体】
こんなハロウィンに怪しいことされてたまるかよ。
[こちら爆発物処理班松田、付近に爆処隊員3名といるため確認にあたるぜ、]
【了解。その他警官は付近に危険人物がいないか確認をお願いします。こちらで犯人さがす】
すぐにそばにいた後輩のうち1番下の後輩を連れてブツの確認に向かった。