第9章 最高で最悪な一年
松田side
10月31日
「は?」
「よかったな松田。異動願いが受理されたぞ」
まじか、これで萩の仇が取れる
って思った矢先
「しかし、特別班ではなく、強行班だがな。」
異動できんのはいいが、なんで特別班じゃねえんだ?
強行班じゃ意味ねえだろ
「明日から配属だ。この後、渋谷でスクランブルの警備するぞ。」
「支度してすぐに輸送車に乗れ」
「…うっす。」
プルルルルル
『もしもし?』
「櫻、俺、捜一に異動になった。」
『うん、さっき私のところにも話が来た。』
「うれしいけどよ。特別班じゃなくて強行班だってよ。」
「頭冷やせって言われた」
『大丈夫だよ。これからも冷静になれるよ。』
『特別班じゃなくても、萩の仇は取れると思う。』
行きたくもねぇ係。
「この後、スクランブルで警備やってくる。」
『わたしも行くよ。指揮はわたしが取るから。会えるといいね』