第9章 最高で最悪な一年
さくらside
俺があげた服?
なんかもらったっけ。スーツのこと?
いや、スーツはほぼ毎日着てるし…。
家に入り2人を寝かせたじんぺいがある一袋の紙袋を渡してきた。
「さくらの誕生日は11月だけだどよ。誕生日プレゼントとは別にこれ、俺からの今日のお礼だ。」
と言われた。
1人で何か買いに行ったっけ?と思いながら袋に書いてあるブランド名を読むと私は察した。
『え、これ、』
「さくらがほしいって言ってたワンピースだ。」
さっき買い物している時にかわいいって、欲しいって思ったワンピースだった。
『え、いいの?ほんとに?何かのドッキリ?』
「さくらに似合うと思ったから買ってきたんだぜ?気にいらねぇか?」
なんて言ってくるじんぺいがカッコよく見えた。
いや、実際にすごくかっこいいんだけどね?
『ありがとう』
泣きながら言う私をじんぺいは優しく抱きしめてくれた。
「ってことでお姫様を早く抱きたいんで着替えてくれねぇ?」
って言ってくるもんだから。
『すぐ着替える!待ってて!!』
急いで自室に戻りタグを切って着てみた。
リビングで子供たちを撫でながら待ってるじんぺいに
『ねえ、サイズぴったりすぎて怖いんだけど。』
って言ったら
自分の嫁のサイズくらい知ってて当たり前だろなんて言われた。