第4章 出産
松田side
『ああああっっっ!!痛いっっっ!!』
こんなに叫びを上げる櫻は初めてだった。
「さくらもう少しだ、ふんばれ!!!!」
『もう無理…痛すぎる』
「はーい、頭出てるよー息してーせーのひーひーふー」
『んううううっっっ』
握られてる手が痛いはずなのに櫻を見てる方が辛すぎて強く握り返してた。
「頑張れ!!」
『ああああああああああああ!!!!!』
“おぎゃああ!!ああああ!“
う、産まれた…ちいせぇ…
涙が出てきて止まらなかった…
「さくらぁ、うまれたぜ…俺たちの子がよ…」
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ〜」
『かわいい…男の子…』
「ありがとな、頑張ってくれて。幸せにするからよ…。」
『うん…、もち…ろ…ん………。』
「さくら?」
「お母さん出産で疲れて寝てしまったみたいです。処理もしたのでこのまま病室に戻りますね」