第3章 幸せはいつまでも続かない
「は?まじ?」
やっぱりダメだよね…結婚してないのに。
「俺と櫻に子供ができたのか…?」
…うんそうだよ。陣平との子だよ。
「よっしゃあああああああ!!!櫻、俺お前のこと幸せにする!!順番ちげーけど!絶対幸せにする!!」
まさか彼からこんな言葉を聞く日が来るとは…
嬉しくて泣きそうだった
『い、いいの?まだ22なのに…』
いいんだよ?逃げても。私1人でも頑張れるよ?
「いいんだよ!櫻とこの先ずっと一緒にいたいって思ってたんだから!!」
両親も警察官でが20歳の時に殉職してしまった。
お父さんは刑事部の警部だった人で、目暮警部の上司だった。殺人犯を追っていたところ拳銃を向けられ、目暮警部に向けられ発砲された球を庇って急所に当たって。
お母さんは交通部で、居眠り運転に横から突っ込まれて。
だから私は家族が早く欲しかった。一緒にいてくれる家族が。そんな私でも家族になってくれるって陣平が言ってくれたんだよ。
両親が他界してから今までにないくらい幸せを感じた