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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第28章 今宵はふたりで Ⅱ【P273〜の続き、‎🤍&🐾 ♟️*】


「シロなら………いいよ」

ありのままの心を口にした後、シロがぴくっと耳を震わせる。



「シロ……?」



「少し待っていろ」

ヴァリスの頬をそっと撫でた後、寝台から降り立ち、つかつかと扉のほうへと歩み寄る。



「っ………!」

半ばしたたかに扉をあけると、そこにはベレンが立っていた。



「ベレン………ッ!?」

慌ててシーツを引き寄せて身体を隠す。

その所作を見届けた後、シロはベレンに向き直った。



「聞き耳を立てていたとは悪趣味だな」

そう言ってベレンを睨み付ける。ベレンは申し訳なさそうに微笑んだ。



「ごめんね、主様。俺はすぐに戻るから、」

踵を返そうとする背に、シロが声を放つ。



「ほお。では貴様は、こやつに触れたくないと?」

その言葉にぴたりとベレンの足音が止む。

彼が振り返った視線の先で、シロは挑戦的な瞳をして見せた。



「っそんな訳ないだろ?

俺だって、あの日からずっと、彼女のことが好きだったんだから」



「………!?」

驚くヴァリスをよそに大股に寝台へと歩み寄ってくる。

そして彼女が握りしめていたシーツを奪い、唇か重ねあわされた。



「んんぅ………っ」

突然のキスにみひらく瞳。

その視線の先で、ベレンはまるでシロを挑発するなように、

上目遣いで彼を睨んでいた。



「ベレン………ッ!?」

唇を解いて彼を見上げると、ギラギラと情欲の焔が燻る瞳と視線がかち合った。



「ごめんね。でも俺だって、ずっとキミに触れたかったんだ」

そう言って再度唇が重ねあわされる。

自分の胸を押し戻そうとするヴァリスの指を逆に強く絡め取り、きつくきつく抱き寄せた。



お腹に押し付けられる、既に熱く脈打っている彼の雄の象徴を感じ、

強張っていた身体の力が解けていく。
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