• テキストサイズ

訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第15章 Rapunzel【🦋‪ ⇋ 主 ✉*(激裏)】


「あ、ぁ……あぅ………!

フェネス、…………フェネスぅっ」

すがるものを求めてしがみつけば、その胸に引き寄せられた。

逞しい胸に抱かれ、想いびとに包み込まれているという現を貪る。



「愛してる、………愛していますっ……ヴァリス様……………!」

叩きつけるように突き上げられながら、唇を触れ合わせる。



からみ合う舌先に心地良さを感じれば、

否応なく内側が収縮して象徴の形を思い知った。



「グッ……ハァッ………そんなに締めないで」

耳にかかる熱い吐息に、彼もまた昇りかけているのだと悟る。

けれどもう、羞恥心を感じる余裕も、………本心を偽らんとする思考も抜け落ちていた。



「わ、たし………もっ、」

『あなたがすきよ』。その言葉とともに、同時に昇りつめた。



「ぁ、………あああぁっ」



「くっ………!」

みずからの一番深みに、熱い飛沫が注がれ満ちていくのを感じる。

余韻に浸るままに、さらにきつく抱きついていると。



「ごめんね」

弛緩しきったその身を引き寄せる。



「まだ……逃がしてあげられないんだ」

ふたたびその身を撫ではじめる熱いてのひら。

彼女は陽が昇るまで、解放されなかった……………。
/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp