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虎は姫に過保護なり

第5章 船での暮らし


ハート海賊団での暮らしに少しだけ慣れてきた今日この頃


診察室にてローに足の具合を診てもらう

「特に異常はない、完治だ」
「よかったぁ、これで動き回っても大丈夫よね?」
「…いつも歩き回ってたろうが」

ローから飽きられつつも、あやめは完治となりヒビを気にせず過ごせる事に喜んだ


「キャプテン、今いい?」
「どうした、ベポ」

ベポに呼ばれて部屋から出て行くローを見ながら、これから何をしようかと考えるあやめ

せっかくだし、たまには簡単なお菓子でも作ろうかと考えた
だが、この船にお菓子が作れるほどの材料が無いように思い断念した

ふと、窓の冊子や机の脚に埃があるのに気づいたあやめ

「そうだ、拭き掃除!中々男の人ばかりじゃ手が回らないものね」


そうと決まれば雑巾とバケツを用意してと…!意気込むのであった







元々掃除は好きな方であるあやめ
どんな汚れも落とし終えた後の達成感がたまらない
その為集中し過ぎて自分自身が埃と汚れまみれになる事もしばしば…

そして案の定

「……やってしまったわ。」
綺麗になった窓ガラスに映るあやめは全身埃と水拭きした時に跳ねたであろう泥水の跡…

「うぅ…シミになっちゃうなぁ…。」

ガチャ

「あやめ〜?って、なんでそんな汚れてるんスか?」

部屋に入って来たのはシャチ
あやめの汚れっぷりを見て不思議そうにしている

「あ、ペンギン。丁度いいわ、シャワーって借りても大丈夫?部屋の掃除してたらこんなになっちゃって…」
「掃除?あ、道理で部屋がキラキラしてる訳だ。」

一応、ローが綺麗好きな為なるべく掃除はしているが、それでも自分達だけで隅々までは難しい

と言うより、集中力が保たずいつも簡単にしか出来ないのだ

「流石だなー、俺達がいくら頑張ってもこのクオリティは無理っスね」

キッパリ諦める辺りペンギンらしい…



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