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テニプリ短編集【幸村精市】

第12章 嫉妬【幸村】


早く来すぎたかな?
まだコートには人がパラパラとしかいなくて先輩の姿は見えない。



「あ、お前さん…幸村の彼女…?」

「あ、えっと仁王さん…?お久しぶりです。」

「お前さん、これから大変じゃな…。」

「??」
憐れむような目で見られて去って行った。


なんだったんだろ?



「ん、幸村くんの彼女だ。」

「あ、丸井さん!お久しぶりです。」

「…うん。まぁあれだ。早く仲直りしてくれよ?俺らがやべぇんだ。」

「???」

「ま、幸村くんのことよろしくな。」

丸井さんは困った顔でどこかに行った。





もしかしてすっごい先輩怒ってるのかな…
さっきから赤也の姿も見えないし…



あ、部室からみんな出てきた。
赤也もいる…けど真っ青な顔通り越して全体的に暗い。


「あ、赤也…大丈夫…?」

「も、もう俺は…死んだ…」

「え?」


よく分からないことをブツブツ言いながら1人だけ走りに行った。





『〇、まだ赤也の心配してるの?』

「あ、先輩…」

『俺が見てないと思って仁王や丸井とも楽しそうに話してたね』

「楽しそうとかじゃないけど…」

『はぁ。真田、部室でちょっと〇と話してくるよ』

「な、練習はどうするつもりだ。」

『俺がいない間の指示は任せるよ。いいね?』

「う…む。少しだけだぞ」

『あぁ。わかってるさ。』


『〇、ちょっと付いてきて』

そう言って私を見てスタスタと先に歩いて行ってしまった。

「え。待ってよ…」

小走りで追いかける私にテニス部員の視線が痛い。
みんなどこか可哀想な目で私を見てる。
私は先輩に殺されるんか?と少し怖くなった。


『入って』

先輩は部室のドアを開けてくれた

「おじゃまします…?」




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