第8章 貴方の腕の中で【幸村】
しばらくキスをしてやっと先輩は解放してくれた。
「っはぁ。もう!ほんとに先にシャワー行かせて?!」
『あはは。分かったよ。いっておいで』
ふん。って言いながら脱衣所で顔真っ赤にしてる自分を鏡で見る。
やばいやばい。先輩あんなんだっけ??
大人になって色気もエロさも倍増してない!?
びっくりしたぁぁ。
とりあえずもう何されても良いように早くシャワー浴びなきゃ。
シャワーを浴びて一通り洗い終えたところお風呂場の電気を消されて先輩が入ってきた。
『一緒に入るって言ったよね?これだったら恥ずかしくないでしょ?』
「そうだけど…」
『今すぐ君と触れたいんだ。』
「ん…」
暗いお風呂場でまたキスをし始めて今度はゆっくりと全身を撫でるように触られながら
「あっ…。ここじゃ嫌…」
『嫌なの…?どこでしたい?』
「ベッド…かな?」
『わかった。先に行ってて』
案外素直に解放して貰えた
脱衣所に置いてあったバスタオルでダッシュで体を拭き、行為の為だけにあるような狭い部屋のどこに待機してたらいいのか。なんて考えようとした時にはもう先輩は私を後ろから抱きしめてた。
「お風呂早くない?」
『会う前にシャワー浴びてきたからね』
『それよりベッド行こうか?』
そうしてベッドに仰向けになった私の上に先輩が覆いかぶさって来る。
今日何度目かわからない激しいキス。
何度も何度もお互いの舌を行き来するような。
『ん?〇頭そこで痛くない?もうちょっと下においで?』
寝た位置が悪かったのかベッドの上の方すぎて角の硬い所に頭があったのを気にしてくれたみたいだ。
こういう優しい所は昔と変わらない。