第6章 幼馴染み【幸村】
幼馴染みっていうのかな?家族ぐるみの付き合いをしてる精市くん
好きとかそういうのじゃないけど家が近かったのと一緒にいて楽だったから自然と一緒にいる事が多かった。
精市くんは、私の1つ年上の先輩。
テニスを頑張ってるみたいだけど学校が違うからあんまり知らない。
それでも小さい頃から一緒にいたし、仲は良いと思う。
カッコイイなとは思うけど今はテニスが1番だって彼女とかは作らないみたい。
『〇っ!』
「あ!精市くん!今帰り??」
『あぁ。今日は部活が早く終わってね』
「そうなんだ。いつもお疲れ様です!」
『ははっ。ありがとう。』
学校帰りたまたま一緒になったらこんな感じでよく帰ってる。
部活終わりなのに制汗剤の匂いかな?
爽やかないい匂いがする。
彼女作らないのもったいないよね。なんて考えていた。
『そういえば〇のご両親は元気なの?』
「えっ、あぁ!相変わらず元気だよぉ。お姉ちゃんは彼氏と同棲始めたみたいで家にはいないのが寂しいぐらい(笑)」
『お姉さん家出たんだ!歳が結構離れたお姉さんで甘やかして貰ってたんだろうから、〇は寂しいだろうね。』
「精市くんのその言い方意地悪だよー。」
『フフッ。ごめんごめん。』
「精市くん家はどう?」
『うん。こっちもみんな元気にやってるよ』
「そっかぁ。またみんなで集まって遊んだりしたいね」
『そうだね。俺が今テニスで忙しいのもあるけど、父さんも仕事でバタバタしてるみたい。落ち着いたらそうしよう。』
「お父さん忙しいんだね、落ち着いたら約束だよ!」
『なんかそのせいで親は2人ともよく家を空けることが多いよ』
「そうなの?ご飯とかどうしてるの?」
『うーん。その時しだいかな?自分で作ったり作り置きしててくれたり。』
「うちに来たら良いのに…」
「ね!明日は?」
『明日は自分で作る日かな?』
「え、それじゃあ明日うちで一緒に食べようよ?お母さんと一緒に精市くんの好きな物作って待ってるよ!」
『いいのかい?』
「もちろん!」
『じゃあお言葉に甘えて。部活はなるべく早く切り上げてくるよ』
わかったよー!と言ってるともう家に着いてしまったのでまた明日とお互い言い合って帰った。