第4章 不思議な石
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ボス猫ちゃんはニヤリと笑ったままで、さとにゃんの事をジロジロみたにゃ
「………めっちゃ好み♡」
「にゃ?」
い、今、ボスちゃん人間の言葉喋ったのにゃ!!
「ボスちゃんって人間にょ言葉話せるにょ?!」
「あ?鼻セレブ??」
「…にゃ???」
さとにゃん、しょんにゃコト言ったかにゃ?
さとにゃんが首を傾げているとボスちゃんが言った
「わたしゃはね、特別長生きしてるからね…言ったら、化け猫ってヤツさね
だから、人間の言葉が話せるんじゃよ」
「お化け猫にゃん?」
「ん〜…“お”を付けるとなんとなく違う感じになるがのぉ〜…まあ、そうさな」
「じゃあ、さとにゃんもお化け猫にゃから、人間になれるのにゃ?」
「いいや…お前さんはちょっと違うがなぁ」
「そうなのにゃ?」
「それはそうと」
でも
やっぱりさとにゃんも、お化け猫ちゃんだから、人間になったりするのじゃないのかにゃあって思って首を傾げていたら
ボス猫ちゃんがまたにやっと笑って言った
「お前さん、わたしゃに何か聞きたい事があってココに来たのだろう?」
「あ、そうだった!忘れてたのにゃ!!
あのね、さとにゃんね、夢を思い出す方法を知りたいのにゃっ!!」
さとにゃんがそう言うと、ボス猫ちゃんは、急に難しい顔をしたにゃ
「…方法を知らん訳ではないがの…
それを知って、お前が夢を思い出した先に待って居るのは、良いコトだけとは限らんぞ」
「………」
どうしてボスちゃんそんなに怖い顔するにゃ…
て言うか、にゃんでさとにゃんの左斜め上方向を睨んでるのにゃ…
「…夢の先にどんな事があっても、乗り越える自信が付いたらもう一度来るがいい」
ボスちゃんは、またぼくの左斜め上方向を睨んだまま言ったにゃ
「お前が何者かをわたしゃ知ってる。
だが、この子が自分の意志で決断しない限り、教えるつもりはないよ」
「にゃ?…ボスちゃん、誰にしゃべってるのにゃ?」
ボスちゃんは、ぼくの質問には答えにゃいで
また、にゃ~っと笑った
「今夜はもう帰りなさい。夜が明ける前に帰らなけりゃいかんのだろう?
よーっく考えて、それからまた来ると良い。」
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