第1章 ぼく、さとにゃん♪
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んだだーっ!
「ふにゃーんっ!」
んでででーーっ!!
「うにゃにゃにゃーーんっ!!」
だかだかだかだーーーっ!!!
「にゃおーーーんっ!!!」
「こら、さとし、暴れないの!」
だってぇーーーっ!!!
ぼくのイケメンさんが、居なくなっちゃうのにゃぁーーーっ!!!
「ぅにゃにゃにゃにゃぁーーーんっ!!!」
鳴き喚くぼくをみて、じゅんくんがクールな一言を放った
「…二度と帰って来ない訳じゃないんだから」
ん〜、男前にゃ///
Σいや、違ったにゃっ!!!
そんにゃコト言われても、さととにゃん、寂しいのにゃぁあーーーっ!!!
「なおぉーーん!みゃうぅーーん!!にゃうぅーーーん!!!」
「もう…」
じゅんくんがいよいよ“海外”とか言うトコに行ってしみゃうので
ぼくは余りの寂しさにジタバタ暴れて部屋中を鳴きながら走り回っていたのにゃ
でも、あんまり暴れるから、ぼくはとうとうまーくんにとっ捕まったにゃ
「みにゃぅ〜ん…」
「さとし、ちゃんと潤くんに、いってらっしゃいシヨウね?」
「にゃぁ〜ん…」
まーくんはぼくの両脇を掴んで潤くんの方に向けた
ぼくは後ろ脚がぷら〜んってにゃってて、ちょっとカッコ悪かった
「みゃぁ〜ぉ」
「…一か月なんて、すぐだよ」
「…にゃぅ」
すぐじゃないのにゃ…
だって、月火水木金土日が、四回もにゃよ?
ちっともすぐじゃないのにゃ…
猫の一年は、人間の四年にゃから、一か月は、四か月にゃ!
そんなたったら、さとにゃん、オトナになっちゃうにゃ!!(←四カ月ではオトナになれません)
「なぉ〜…」
「…さとし、イイ子でな?」
「みゃぅ」
じゅんくんはアンよ、ぷら〜んなさとにゃんの頭をイコイコすると、ちょっと屈んでぼくのお顔を覗きこんだ
「…じゃあ、行ってくるよ、さとし」
—ちゅ
Σぅにゃっ?!
ちちちち……ちゅって////
じゅんくんがっ…
じゅんくんが、さとにゃんに…
ちゅ////……
—かくっ
「わっ?!さとし?どうしたの??!」
「…猫って、気絶すんのか?」
………するにゃ。
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