第10章 癒し猫さとにゃんにゃ♪
「もぅ、みんな勝手なことばっか言って…和也行くぞ!さとしくん、行ってくるよ!!」
しょーくんは、相変わらず1人でわたわた忙しくて
家族の皆の心配に明け暮れている
でも最近では、お見合いの話が来ても、すぐ断っているらしい
…だってね
「はぁ~ぃ!行ってらっしゃい、あなた!」
「いい、行ってきます///」
「その、あなたってのいい加減止めなさいよ、さとし!」
「にゃって、さとにゃんはしょーくんの嫁にゃもん!」
「俺は認めませんよ!」
「…どけ、マネージャーが迎えに来た」
「あ、だぁ~りん♪行ってらっしゃいにゃん♪♪」
「その、ダーリンってのも止めなさいよ!
てか、翔兄ちゃんの嫁とか言って、何で潤くんをダーリン呼びしてんですか?!」
「だって、だーりんは、だーりんにゃもん!」
「あ~…やっぱ、もう一眠りしよ…兄ちゃん、和くん、行ってらっしゃい」
「おぅ!ほら、和也!文句ばっか言ってないで、行くぞ!」
「行ってらっしゃあ~ぃ、にゃん♪」
ぼくは、手を振って、三人を見送った
ぼくの名前は、さとにゃん
ホントの名前は“さとし”って言うの♪
ぼくは
だーりんのはにぃで
かずくんのお人形で
まーくんのペットで
しょーくんの嫁にゃ!
つまり、ぼくは
「みんなの、癒やし猫にゃ♪♪」
──おしまぃ──