第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
《入れるトコロが間違ってる上に、余計なもんが増えとるがなッ!!》
(お師匠さま、相手はバカです!マトモに相手にすることなんか…)
《ウルサい黙れ餌の分際で!!》
ばしっ
(あぁっ///)
ばたっ
ねずみおやじちゃんにぶたれて、フード付きさとしくんが、ばたっと倒れた
「Σああーっ!!にゃにしゅるにょらっ!!!」
《黙れ黙れ黙れッ!!貴様らまとめて魂を喰ってやるわっ!!》
(魂を…喰う?…お、お師匠さま、それは一体どう言う…)
《ケケケ…今更何を聞いたって無駄さ、坊主…》
(お、お師匠さま…なんで…
ぼく、生き返れるんでしょ?
…生き返って、ちゃんと決められたら寿命を生きて…
そしたら、天国へ行けるんでしょ?
そうしないと天国へ行っても、ママとパパの居るところへは、行けないんでしょう?
…違うの?)
フード付きさとしくんは、座り込んだままねずみおやじちゃんに言った
(魂を食べられちゃったらぼく
ママとパパのとこ、行けないよ…?)
ねずみおやじちゃんを見つめる、フード付きさとしくんのお目めから
ポロポロとお水がこぼれた
《ケケケケケーッ!
そんなもん、最新から全部嘘さ!他人の身体を奪って生き返った者が天国なんかに行けるものか!!》
(そ…そんな…じゃあぼくは…)
《ケケーッ!もう何もかも手遅れさ!
このバカネコの身体は完全な人間になった!
ココで今霊体のコイツを喰っちまえば、お前が甦って、そのお前の魂も、いずれワシの腹の中だ!!》