第9章 さとにゃんとさとしくんと、さとしくん
…うぅ~
…うにゅ~
「…うにゃん?」
急に眠くなっちゃたさとにゃんは、ぐうぐう寝ちゃってたと思ったら
また急に目が覚めた
ソコは何時も見る夢の中のふわふわの上だったんだけど
ちょっとだけ何時もと違っていた
「…おっきい川があるのにゃ…にゃんかどっかで見たことある気がするのにゃ…」
さとにゃんは目の前に見える川の方へ歩いて行った
「…んにゃ…誰かいるのにゃ…」
川の近くまで行くと、小さな子がちょこんと座って、石を積み木みたいにして遊んでいた
「にゃにしてるのにゃ?きみ、一人なのにゃ?」
「…うん、ぼく、パパとママをまってるの」
「ふぅ~ん…ココで待っててって、言われたのにゃ?」
「ん~ん、わかんない」
「わかんないにょ?」
ぼくはその子の隣りに同じようにしゃがんで、その子のお顔を覗き込んだ
「…あにゃ?」
にゃんかどっかで見たような気がするのにゃ…
んん~…
誰だっけにゃあ~…
……
「Σあっ!解ったのにゃ!!」
ちょっとちびっちゃいけど
「さとしくんにゃ!」
「おにいちゃん、ぼくのコト、しってるの?」
「にゃ…」
お、おにいちゃん、にゃ?///
「えへえへぇ…おにいちゃんにゃって///」(←初めて“おにいちゃん”とか言われて、嬉しい)
「おにいちゃん、ぼくのコトしってるなら、パパとママがどこにいるのか、しらない?」
「んにゃん?」
さとしくんの、パパとママにゃ?
…にゃ!
「さとにゃん、しってるのにゃ!さっきまで一緒にいたのにゃっ!!」
「ほんとう?じゃあ、ぼくをソコに…」
(…駄目だよ…)
「「えっ?」」
何だかとっても聞いたコトがある声がして、振り向くと
ソコには真っ白なフードを被った…
「Σんにゃーっ!!
さとしくんにゃ!!さとしくんが二人いるのにゃ!!!」
てか、さとにゃんも加えたら三人も似てるのがいて
ややこしいのにゃあーーっ!!!///(←何故、己も入れる)
にゃんだか解んないコトばっかしで
さとにゃん
しょーくん状態にゃ!!(←つまり、パニック状態ってコト(笑))