第8章 しょーくんの願い事
にゃんこ語?
…って、なんだっけ??
「何言ってるのかずくん、ぼく最初から…アレ?」
アレ?
なんかオカシイな?
ぼく、最初からこうだったよね??
だって、ぼく…
「人間なんだもん、こう言う喋り方が当たり前でしょう?」
「…さとしくん?」
心配そうに、ぼくの顔を覗き込むしょーくん
じっとぼくの顔を見詰めたまま、そのしょーくんが言った
「…さとしくん、今日の夕飯、何が食べたい?」
「どうしたの、急に…」
「良いから、何食べたいか言ってみて?」
「ん〜…オムライスとか?」
「「……」」
黙りこむ、しょーくんとかずくん
「なに?どうしたの二人とも??」
「…猫缶とかツナ缶とか…言わないんですね」
「えぇ?そんなの夕飯に食べないよ!猫じゃあるまいし」
「さとしくん、まさか……猫だったコト、忘れちゃってる?」
「…へ?」
猫?
猫だったコト…?
「何を言ってるの?ぼく、この家の5男じゃん。
何だよ、猫だったとかって意味解んないし」
「まさか…さとしくん…そんな」
「…嘘だろ」
ぼくは、ぼくの顔を呆然と見詰める二人に言った
「だって、ぼくは亡くなった長男の生まれ変わりでしょ?
そう言って、“さとし”って名前を貰ったんでしょ?」
更に驚いた顔でぼくを見る、しょーくんとかずくん
(…そう
それで、良い)
頭の奥で
誰かの囁きが聴こえた