第6章 じゅんくんの願い事
「かぜやま、さとし?」
それって、確か…
(…ふふ…それが解った所で、もうどうしようも無いよ…)
Σあっ!
こにょ声はっ…!!
「さとしくんにゃ!!」
姿は見えにゃかったけど、確かにさとしくんにょ声が聞こえてくるのにゃ
(…うふふ…可哀想なさとしくん…もう、猫の姿には戻れない…
…だって、歯車は動きだしてしまったから…)
「Σえっ!もう戻れにゃいの?!」
じゃあじゃあ、もう猫缶食べれにゃいのにゃ!!(←そこ?)
(…うふふふ…そして、君はぼくになるんだよ…
…完全な人間の姿になったら、ぼくの霊体の方が入り込みやすいからね…
…君なんかすぐに吸収して、消してしまえる…
…そうしてやっと…
…ぼくが、ぼくに還る時が来るんだ…)
「そ、そんにゃ…じゃあぼくは消えちゃうの?人間ににゃったら…ぼくは…」
消えて、にゃくにゃってしまうの…?