第6章 じゅんくんの願い事
「…やっぱり暗くて怖いのにゃ…」
会議の場所にはちゃんと一人で行けたのにゃけど
さとにゃんは裏路地の手前まで来て、どうしても怖くて先に進めなくにゃっていたのにゃ
「…こにょ前はきょうちゃんが一緒にゃったから…呼んでこようかにゃぁ」
「……取って食いやしないから、はよおいで。」
「Σはんにゃーーっ!!」
こわいにゃー、どうしようかにゃー、って思ってたら、通路の奥からボス猫ちゃんの声がして
さとにゃん、ちょーびっくりしたのにゃ!
「お、おどかさないでなのにゃ~///」
「あ~、すまんすまん
すまんかったがな、怖いことなんかないから、はよおいで」
「うにゅ~…」
ぼくはボス猫ちゃんに呼ばれてしかたにゃく、ちょっぴおっかなびっくりしにゃがら、裏路地を進んだのにゃ
「ふにゅ~…ボスちゃん、さとにゃん、来たのにゃ~」
にゃんとか裏路地の奥まで行ったさとにゃんは、段ボールの上で丸まって寝転がっているボス猫ちゃんに声をかけたにゃ
そしたら、段ボールの天辺で丸まっていたボスちゃんが、のそっと顔を上げたにゃ
「…毎度、こんばんみ」
「…こ、こんばんみ」
…なんで、いっつもこんばんみ?