(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第8章 11月7日【原作7年前】
《椎奈ちゃん:仕事中にごめんね。実は今、米花町の○○(地区名)の公園で仕事に来たんだけど、近くの高層マンションに機動隊の人がいっぱいいるの》
《「危険なので立ち入らないでください」とか、「爆処を呼べ」って慌ててるけど、そういうこと?》
なんてヤバいメッセージが椎奈ちゃんのLIN○から来てて、思わず「あ゛?」って怒ったじんぺーちゃんみたいなドスの効いた声を出してしまった。それで周りの隊員達をギョッと怯えているんだけども、俺はフォローする余裕が無かった
ーーー萩原side END
忠告したけど気が気じゃないまま迎えた11月7日。後は彼ら次第だと思いつつも、きちんと生き残ってくれるだろうかと不安なものは不安だ。とは言え、私も大事な仕事を抱える忙しい身……。都内の大きな公園を使って撮影があったんだけど、その休憩にベンチで座っていたら何処からともなくけたたましいサイレンの音がした
そして警察の車両が数台すぐ真ん前のマンションに停まると、中から重装備を付けた刑事さん達が何人も降りてきて、マンション内に入って行ったり立ち入り禁止を呼びかけていた
……どうも見るからに嫌な予感しかしない。番組スタッフ達が一体何事なのかと警察官に聞きに行くと、やがて真っ青な顔で帰ってきて「撮影は一旦中止」だと言ったのだ
スタッフ1「なんかあのマンションで爆弾が仕掛けているらしい……」
スタッフ2「えっ?!」
マネージャー「それじゃあ、ここも危ないって事?!」
爆弾が近くにあると聞いて愕然とし、不安になって混乱している番組のスタッフ達と私のマネージャー。予感は的中だった。如何やら例の11月7日の爆弾事件に巻き込まれているようだ。遠くからは「危険なので立ち入らないで下さい!」や、「爆処はまだか?!」と騒然としている警察官の忙しない声が聞こえて来る
なので私は取り敢えずLIN○で萩原さんにメッセージを送り、マネージャーには「刑事をやってる友人がいるんで事情を確認します」と一言断りを入れで了承を得た。私は一般人に紛れる為の変装としてサングラスと帽子をきちんと着けると、周囲に集まる人混みの中に足を踏み出してスイスイ移動しながらあっという間に先頭に出た
そして改めてスマホの画面を見てみると、そこには萩原さんの返信が届いていた