• テキストサイズ

(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第4章 若き桜達との邂逅



バンドの素材は摩擦熱に弱かったのだ



伊達「やるな降谷!みんなの拘束も解いてくれ!」



すぐに降谷のガムテープを剥がしてバンドを外し、俺がまず向かったのは床に横になったままの椎奈だ。未だに椎奈の肩から流血しているし、さっさと拘束を解いて手当てをするべきだ。よって彼奴が周囲のお客さん達を解放する間、椎奈のバンドとテープを取ってあげると自分でハンカチを傷口に押し当てた。一瞬顔が痛そうに歪んでいたけど、止血の為にぐっときつく押さえ込んでいる




椎奈「……ありがとう航兄さん」

伊達「ああ。強く押さえ込んで止血しろよ?俺らが不甲斐ないばかりに、怪我をさせてすまなかったな」

椎奈「ううん!悪いのはあいつらでしょ?一刻もはやく犯人達を何とかしないと!」




俺が負傷させた肩を見ながら悔やんでいると、椎奈は恐ろしいだろうに顔を真っ青にしながら強がって笑っていた。まだ中学生の子供が犯罪に巻き込まれても騒がず、怪我を負わせられても冷静に振る舞っているのだ。しかしそれは必死な強がりだ、無理矢理笑って恐怖や混乱が見え隠れしている


そんな椎奈の為にも犯人の確保を、なんて急いで他のお客達の拘束を解きながら焦っていると、降谷がまずはドアの確認に行くが開ける様子はない。やはり鍵が掛かっているのだろう




伊達「しかし、犯人達の狙いはなんだ?」

降谷「ATMの現金補充の金だよ!防犯上、補充のタイミングは誰にも知らされていないけど……。ATMの防犯映像で、大まかな収支をチェックしていれば予想はつく。残り100万以内になった所で立て続けに仲間に引き落とさせれば、銀行から現金補充に飛んでくるってわけさ!」

伊達「なるほど、店員もグルじゃなきゃできねぇ犯行だな。でも何で奴らは顔を隠してねぇんだ?店員なんてサングラスすらしてねぇし」

降谷「事が済んだら皆殺しにする気なのかも……」




俺らの犯行を推測している話が聞こえ、一般のお客達が一気に騒然とした。無理もない、偶然このコンビニに立ち寄っただけなんだから



伊達「心配するな!何とかしてやる!とにかくここから脱出する方法を考えないと……」



どうすれば良いか考える俺の後ろで、降谷が配電盤を見つけた



ーーー伊達side END
/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp