(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第21章 波瀾万丈な1年間【〜原作0.5年前】
デビュー5周年を迎えた年から約1年、やはり私が主人公の姉だからなのか凄い数のイベントに遭遇してきた。これは小話風に記した、順不同な一部始終の数々である───
その1、グリリバ行きまーす!
これは元々、私のマネージャーをしてくれていた女性が妊娠し、仕事の引き継ぎ人を探していた所を諸伏さんが潜入。しばらく彼女のそばで助手になって働いていたが、産休期間に入って本格的にマネージャーへと就任したのだ
諸伏「今日からマネージャーになった、緑川唯です!頑張って励んでいきますので、よろしくお願いします!」
椎奈「は、はい。お願いします……」
諸伏さんのキラキラ輝くスマイルに圧され、きっとこうなる事は計算済みだったんだろうなぁと思うと口角が引き攣りかけた。けれど何とか女優の意地で気まずさに耐え抜き、なるべく自然な笑顔で挨拶を交わしたのだ
その2、デビュー記念の色んな仕事がいっぱいありました!
・5周年記念CDアルバム『軌跡』発売
・記念曲『High JUNP!』(ヒップホップ)のPV公開、CD発売
・SHINA's 5year Special LIVEドームツアー 開催
・SHINA's 5year Special 海外ツアー(ニューヨーク、上海、シンガポールなど)開催
・同上の各国ごとのDVD(舞台裏映像+インタビューシーン付)サイン付き限定版と、通常サイン無し版 発売
・SHINA5th写真集『New Face』 発売
・主演映画とドラマを各2本、助演として各5本ずつ 出演
・マカデミー賞 毎年の如く複数受賞
などなど……、大勢増えてくファン達や事務所の期待と応援のおかげで、様々な記念の仕事を沢山頂いていたこの年は史上最高の気分だった。今回のシングルCDとアルバム、DVD、写真集は例年の倍の売り上げを誇り、私が出ているバラエティも視聴率が跳ね上がる結果となった
そして私の記念プロジェクトは日本国内だけには留まらず、海外デビューを迎えて無事に終えた事で世界中に私の名前が広まった。今では「母親の七光り」やら「顔でももてはやされてる」だと罵る者はいない。元からそういう少数のヘイトがあったが、年々沈黙していき自然と消滅した