(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)
第18章 裏事情1【原作2年前』
無事に爆弾騒ぎで陣平くんを救済出来た翌年、私は高校3年生で新一達は中学3年生になって卒業を迎える時期になった。さてさて、そんな今年の下旬から私は実家を離れ、研二くん達警察にお墨付きを貰った高額マンションで一人暮らを始める事になっている
と言うのも、父さんの執筆作業がなかなか捗らないので、この際日本を離れて一緒に移住しよう言い出したのだ。勿論、新一はこれを拒否して日本に留まって進学する事を選び、自分が父さんの代わりに難事件を解けば高校生探偵として有名になれると喜んでいた。それは両親も半ば予想していて、全く寂しがらない様子を見ては少し複雑そうだった……
そして私もやはり芸能界の仕事を続けたいし、銃刀法がある日本の方がまだ安全に生活でき、今後も誰かを助ける為にも日本を離れられない。だから私も残ると言ったら残念そうに「頻繁に顔を見せるからね」と寂しがられてしまった……
けれど父さんの仕事の為にも仕方かない、これからは姉弟で二人暮らしを頑張っていこう。そうして一旦話が纏まりかけた時、新一が今まで私の調子を考慮して一人暮らしを申し出たのだ。きっとこれから新一は探偵になって有名になっていく、その日常は事件を苦手な私にとって間違いなく苦痛だろうし、新一の仕事を口煩く注意するだろう。それは喧嘩の元となりかねないと、そう思った新一や周囲が進んで別居を認めたのだ
そして過保護な両親と研二くん達と納得するまで話し合い、一週間をかけて万全のセキュリティと立地条件を満たした場所を調べたのだ。その結果、玄関がオートロックでカードキーと暗証番号が必要な高級マンションに決まった
しかもマンションのホールも監視カメラとロックがかかったドアがあり、暗証番号を入力して出入りするシステムだ。来客も此方の承認がないと入れず、不審者は通報出来る装備もある。まさに素晴らしい設備を持った要塞のような場所で、両親と馴染みの刑事達が安心してるのも納得だ
おまけに私が契約している部屋の隣も住人がいて、その人は父さんの知り合いでもあり、研二くんと陣平くんと航くんの信頼できる友人らしい。思わず満面の笑みでグッジョブしている母さんの隣で、新一と一緒にドン引きしていた
そんなわけで引っ越しを控えたある日、私は父さんと研二くん達に連れられ、例のマンションの隣人さんと顔合わせる事になった───
