第4章 看板娘の告白
「、、、ここは?」
安が下されたのは、一軒の家の中。藤の花の模様はなかったようだが。
「、、、俺んちだよ」
「実弥さんの家っ!?」
「、、、あぁ。とりあえず上がれ。」
不死川について、家に上がる。
座れ、と言われ、とりあえず座布団の上に腰を下ろした。
「、、、いいのかぁ?」
「何がですか?」
「俺でいいのか、って聞いてんだ。」
「、、、えっ?それって、、、」
安の胸に喜びが広がる。
「、、、別に色男でもねぇ。学もねぇし、お前に優しくしてやれる自信もねぇ。口もわりぃし。それに鬼殺隊だ。一回任務に出たら、下手したら死ぬことだってある。、、、それでもいいのか?」
安は不死川に飛びついた。
「はい、実弥さんがいいんです。実弥さんじゃなきゃイヤ。
それに実弥さんは、とーっても優しいです。」
不死川も安の背中に手を回す。
「、、、一回しか言わねぇから、良く聞け。
、、、好きだ、安。一緒に居て欲しい。」