• テキストサイズ

【原作沿い夢小説】オタク+オタク=?【HQ/影山飛雄】

第11章 9ページ目 出撃!烏野高校排球部!


 月島の馬鹿にする言い草に影山が反応すると、それとほぼ同時に眼鏡のレンズを拭いた朔夜が眼鏡を掛け直しながら言った。

「王様?」

 何の事じゃ、と言う朔夜に影山が視線を逸らしていると、月島は察したのか更に煽る様に言ってくるのだ。

「あ、もしかして王様隠してたんだ。ごっめーん」
「っ !! 」

 影山が怒って月島の所へ行こうとしたのとほぼ同時に、朔夜がふにゃりと土下座をした。
 突然の事に全員固まっていると、朔夜は土下座したままに言う。

「そんなそんにゃ王様なんて高貴な血族とも知らずににに……」
「王様じゃねぇから止めろ !! 」

 影山が怒鳴り言うと、朔夜は思い出した様に起き上がり、手を叩きながら言ってきた。

「あ、でも私のあだ名殿下だし、おっけーか。王様ぁー王様ぁーミッキーマウスぅー !! 」
「意味分からねぇ事言ってんな!後、王様呼ぶなっ !! 」

 ガーガーと怒鳴る影山を見つつ、うっかり流し掛けた事を山口が口にした。

「……あだ名が殿下?」
「うん」

 ピタッと止まった朔夜は頷きながら説明をしてきたのだった。

「私が殿下でー、友達が隊長と総帥」
「何の組織 !? 」
「うえっへっへっへっ」

 全力でツッコミをいれてくる山口に向かって、朔夜はドヤ顔で得意げな顔をしている。
 そして改めて月島と山口の二人を見て、影山に尋ねた。

「……敵?」
「……対戦相手」

 影山の返答を聞くと、訳の分からないポーズをしながら、朔夜は山口にも威嚇をして言う。

「敵とは仲良くせーん!」
「えぇっ !? 」

 どうしよう、と言わんばかりの視線を送ってくる山口を見て、月島は二度目のレンズ攻撃をお見舞いするのだった。
 再びの指紋攻撃に朔夜は膝を付きながらに、嘆いていた。

「あぁぁぁぁ !! 二度も指紋をぉ!鬼だ!悪魔だ!」
「くそっ…… !! うんちゃんの仇は俺達がしっかり取ってやるからな !! 」
「たにゃかぱいせーん」

 くだらないやり取りを見せつけられた、と言わんばかりの月島を見つつこのままだと終わりが見えないな、と菅原が動いた。
/ 45ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp