第30章 魔女の薬(兼続さんルート)(R-18)
「っ、ん……ふっ!!」
最奥を貫かれてのけ反ると、押し入れを上下に仕切っている天井に頭がゴン!とぶつかった。
兼続「大丈夫か」
兼続さんの手が頭に乗り、突き上げが弱くなった。
「やだ……弱くしないで」
兼続「強くしたら今のように頭を打つだろう。だめだ」
低い天井を気にしなくてはいけない体勢に不満がたまる。それにこのままずっと背面座位では密着感がなくて寂しい。
(湯殿の時みたいに兼続さんに閉じ込められて抱かれたい……)
あの時のようにお尻の肉を押しつぶすくらい強く打ちつけて、泣くほど気持ち良くしてほしいのに。
「兼続さん……」
兼続「ん……なんだ」
吐息混じりのかすれ声にドキドキする。
まだ知らないところが多くても、彼が時々苦い顔で自己否定する理由もわからないけど、それを全部知ったとしても好きでいられるだろう。
そう伝えられた良かったけど、今は肉欲を優先させてしまう。
「ん、もどかしいの……。
四つん這いになるからっ…もっと強くして…」
兼続「その膝で四つん這いは駄目だ。っ、おい、聞いているか?」
無視して膝をつくと、押し入れの壁と右半身がこすれてザリリと乾いた音をたてた。
右肩は壁に、左肩は布団に当たる。すごく窮屈だし湿気と熱がこもってサウナ状態だ。
けれど悪条件が重なっても、ここしか愛し合える場所がないなら私は愛し合う方を選ぶ。
「兼続さんだってもっとシタいくせに…。
大丈夫、ここ、薄い布がひいてあるので痛くないです」
時間をかければここにはいくらでも敷く物があるけれど、そのために結合を解くのは嫌だった。
このまま繋がっていられないのなら薄い布で充分だ。
兼続「板の上に薄布を敷いてあったところで、俺が乗れば痛むだろう」
「んぁっ………!そう言いながら動いてる…の、誰ですか。
明日の朝、手当すればいいだけです」
兼続「……わかった。お前の傷が癒えるまで、どこまでも抱いて歩いてやる」
「え?どこまでもって、やりすぎ…!」
熱い手にお尻をしっかりと掴まれて、攻められる前兆に媚肉がざわついた。