第5章 影山飛雄夢 プロポーズセックス
指で解され、イって柔らかくなってしまっている膣口は喜んで影山の陰茎を飲み込んでいく。
「アッアッ……駄目っ……生は赤ちゃん出来ちゃうっ……」
「作ろう子供っ……籍だってもう入れたい……」
グチュグチュと結合部を鳴らしながら、子供を作る事と、籍を入れて結婚したいと同時に言われて思考が追い付けなくなっていく。
激しい挿入に喘ぎ声が止まらない。
ゴムがない、生の陰茎の熱が直に感じてしまい、思考回路が働かなくなる。
「赤ちゃん……赤ちゃんっ……」
「子宮に射精させてくれっ……」
「駄目っ……妊娠しちゃうっ……!」
「俺と結婚してっ……子供産んでくれっ……!」
「アアッ!」
ギュッと強く抱きしめられるのと、ほぼ同時に身体の奥に暖かい何かが注がれる感覚があった。
◆
「…………ごめん」
「……知らない」
「……我慢出来なかった」
「……変態馬鹿」
「結婚して欲しい」
「…………」
返事が返ってこなく、やってしまったと後の祭りなのだが、影山は後悔していた。
高校一年から付き合いだし、もう五年になり、互いに成人するので、本気で結婚したいと思っている。
子供も欲しいと思っているのも本心で、そろそろやしなえるだけの蓄えも目標に達していて、それも最後までしてしまった原因に繋がる。
五年も付き合い、当たり前の様に傍に居てくれるので、同じ気持ちだと思っていたのは自分だけなのかと悲しくなって来た。
「……なぁ」
「……バレーと私、どっちが大事?」
もそ、と包まっている布団から顔を出して尋ねられたので、そこは正直に答える。
「両方」
この答えも駄目だっただろうか、と不安になっていると、ギュッと小指を掴まれて言われた。
「知ってる。だから両方大事にしてくれなきゃ結婚はしない」
「絶対約束する!」
「……じゃあ結婚して幸せにして」
「任せろ」
布団に包まるまま抱き寄せ、深く長い口付けを交わした。
(2021,4,15 飛原原)